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線維筋痛症

 
 
2022年1月27日『ドイツ医学ジャーナル』
「以前に考えられていたよりも多くの男性が線維筋痛症になっている」
 
 
以下、引用。
線維筋痛症は女性の病気とみなされているにも関わらず、ドイツ疼痛学会によると、患者の14.3パーセントは男性である。
 
 
15,211人の国際的に線維筋痛症と診断された患者のデータ分析によると、男性の線維筋痛症患者さんのほうが苦痛が大きいそうです。
 
鍼灸分野では、2021年6月にハーバード大学医学部のアムノン・バーガー先生が発表した以下の論文が秀逸です。
 
 
2021年6月22日『整形外科レビュー』
「線維筋痛症における鍼の効果」
Efficacy of acupuncture in the treatment of fibromyalgia
Amnon A. Berger et al.
Orthop Rev (Pavia). 2021 Jun 22;13(2):25085.
(全文オープンアクセス)
 
 
 
2021年7月の大きなトピックスは、西洋医学分野で線維筋痛症の画期的な研究が発表されたことです。
 
 
2021年7月1日『ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーション』
「線維筋痛症患者からマウスへの受動的伝達」
Passive transfer of fibromyalgia symptoms from patients to mice
Andreas Goebel et al.
J Clin Invest. 2021 Jul 1;131(13):e144201.
 
 
これは衝撃的で、線維筋痛症患者の血清IgG免疫グロブリンをマウスに注射したところ、疼痛と痛覚過敏などの症状を起こしました。
 
 
以下、2021年7月論文から引用。
我々の結果は、線維筋痛症患者からのIgGが末梢侵害受容性求心性神経を感作することによって痛みを伴う感覚過敏症を引き起こすことを示し、患者のIgG力価を低下させる治療が線維筋痛症に有効である可能性があることを示唆している。
 
 
2022年1月28日 コロラド州の新聞『ヴェイル・デイリー』
研究では、われわれの見ていた線維筋痛症は変わりつつある。
現在、研究者たちは原因のメカニズムとして神経伝達の変化に注目している。
 
治療用血漿交換は、患者の血漿を除去および交換することによって血液を洗浄することにより、抗体レベルを低下させるように設計されている。
 
 
線維筋痛症は、血中の抗体による神経炎症ではないかという新概念が勃興してきているようです。
 
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