2022年6月26日『フィトメディシン』
「神経生理学および臨床アウトカムにおいて、鍼は化学療法誘発性神経障害を改善するーランダム化比較試験」
Acupuncture improves chemotherapy-induced neuropathy explored by neurophysiological and clinical outcomes – The randomized, controlled, cross-over ACUCIN trial
Thomas Friedeman et al
Phytomedicine. 2022 Jun 26;104:154294.
https://www.sciencedirect.com/…/artic…/pii/S0944711322003737
51人の女性と9人の男性の合計60人の化学療法誘発性神経障害(CIPN)患者が対象です。パクリタキセルやシスプラチンなど多様な抗がん剤・化学療法を受けています。
使われたのは、両側の梁丘(ST-34)、八風(Ex-LE-10)、気端(Ex-LE-12)、八邪(EX-UE-9)、十宣(EX-UE-11)です。
以下、引用。
治療のゴールは、末梢神経システムの再生である可能性は強調される。鍼の明白な要素とは、つま先と指先のローカルなツボの使用である。
鍼による改善のメカニズムとは、局所ニューロンでの毒物の除去と神経再生を促す毛細血管の末しょう循環改善によるものである。
化学療法誘発性末梢神経障害において、抗がん剤には細胞毒性があり、神経の変性を起こします。鍼でCIPNが治るのは、末梢神経の再生が起こっている可能性があります。
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