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『JAMAアメリカ医師会雑誌』の電気鍼研究】

 
 
 
 
以下、引用。
 
中国北京中医薬大学のYu Wang氏らは、腹腔鏡下大腸切除術を受けた患者を対象に術後早期回復(ERAS)プログラムに電気鍼を加え、初回排便までの時間や術後イレウスに対する効果を検討するランダム化比較試験を行い、電気鍼群はシャム操作群に比べ、初回排便までの時間を短縮し、長引く術後イレウスの発生を抑制する効果があると報告した。結果は2022年11月2日のJAMA Surgery誌電子版に掲載された。
 
術後イレウスに関係する消化管運動障害の発生には、外科的処置によって誘導される炎症反応が重要な役割を果たしている。電気鍼は術後の吐き気や嘔吐、消化管の機能障害に対する治療の選択肢として有望であり、迷走神経-副腎軸の活性化を通じて炎症を軽減する作用も持つことが示されている。さらに、著者らは先に電気鍼が平滑筋細胞を保護し、術後イレウスにおいては局所で消化管の筋組織の炎症を軽減することによって、消化管通過を改善することを報告している。
 
組み入れ対象は18歳以上の大腸癌患者で、初回の腹腔鏡下大腸切除術と初期吻合を受ける患者。硬膜外麻酔を受けた患者、腸瘻造設術を受ける患者、他の腹部臓器の切除も受ける患者、登録前の1カ月間に電気鍼治療を受けていた患者、ペースメーカー使用者などは除外した。条件を満たした249人を1対1で電気鍼またはシャム操作に割り付けし、術後に4回実施した。
 
電気鍼群の患者には中かん、天枢、足三里、上巨虚の4カ所のツボに鍼を打ち電流を流した。シャム操作群の患者には、それらのツボから少し離れた場所に鍼を打ち、電極は取り付けたが電気は流さなかった。
 
 
 
2022年11月2日『アメリカ医師会雑誌 外科』
「結腸がんの腹腔鏡手術の後の術語イレウスの治療における電気鍼と偽電気鍼」
Electroacupuncture vs Sham Electroacupuncture in the Treatment of Postoperative Ileus After Laparoscopic Surgery for Colorectal Cancer
A Multicenter, Randomized Clinical Trial
Yu Wang,et al.
JAMA Surg. Published online November 2, 2022.
 
 
 
 
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