MENU

日本のせんねん灸研究とTRPVと温度

 
2022年11月24日『生理科学雑誌』
「間接灸による局所熱刺激が心臓血管反応に及ぼす急性効果」
Hidehiro Nakahara,et al.
The Journal of Physiological Sciences volume 72, Article number: 30 (2022)
 
15人のボランティアの足三里にせんねん灸伊吹を施灸した結果です。
 
以下、引用。
心拍数は減少し、皮膚温度は上昇した。
心拍の減少は、皮膚温度がピークに達した300秒(5分)頃に最も大きな減少を示した。
TRPファミリーのメンバー、特に TRPV1 は、熱に敏感なイオンチャネルであり、42 °C を超える温度で活性化される。
これらの知見は、TRPV1 が灸に対する徐脈反応において重要な役割を果たしていることを示唆している。
本研究では、平均皮膚温度が 45 °C に達したときの徐脈効果 (63.0 から 60.8 拍/分) も示された。したがって、間接灸による 42 °C を超える温度での熱刺激は、効果的に徐脈反応を誘発する可能性がある。
熱刺激は、TRPV3(32℃から39℃)、TRPV4(27ー35℃)のようなTRPVで生理的効果を出す。この研究では30℃から徐脈反応がはじまった。
 
 
 
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次