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エビデンスマップの中の手術後疼痛

2017年8月16日『アメリカ医師会雑誌(JAMA)』
「膝関節置換手術後の鎮痛オピオイド消費における非薬物介入」
Drug-Free Interventions to Reduce Pain or Opioid Consumption After Total Knee Arthroplasty:A Systematic Review and Meta-analysis
Dario Tedesco,et al
JAMA Surg.
Published online August 16, 2017.

 

以下、引用。

人工膝関節置換手術後の鍼と電気療法はオピオイド使用を遅らせ、使用量を減少させる。

2022年11月の『米国医師会雑誌(JAMA)』の米国退役軍人省エビデンスマップでは、術後疼痛の鍼の効果は中程度の確定度のエビデンスで、中程度の効果とされています。

 

術後疼痛の治療は臨床でもよく行っています。患者さんにも感謝されることが多いです。
海外では耳鍼と電気鍼が中心です。これも日本の教育課程や卒後教育で非常に薄い部分だと感じます。

特に知識の共有で問題点を感じます。教育問題、情報の共有問題です。

 

2022年2月『メディカル・アキュパンクチャー』
「膝関節人工関節全置換術後のオピオイド使用の鎮痛レジメンの一部としての術中の鍼:前向きコホート試験」
Intraoperative Acupuncture as Part of a Multimodal Analgesic Regimen to Reduce Opioid Usage After Total Knee Arthroplasty: A Prospective Cohort Trial
Stephanie I Cheng
Med Acupunct. 2022 Feb 1;34(1):49-57.

 

以下、引用。

このアプローチでは、認証医学鍼師のステファニー・チェンは耳に8カ所鍼をして、30Hzで耳の神門と視床下部に電気刺激を加えた。

 

2022年7月27日『ジャーナル・オブ・ペインリサーチ』
「過去20年間の術後疼痛への鍼治療:計量書誌学分析」
The Application of Acupuncture Therapy for Postoperative Pain Over the Past 20 Years: A Bibliometric Analysis
Liu Y et al.
Journal of Pain Research Volume 2022:15 Pages 2085—2104

 

以下、引用。

キーワードの頻度と中心性に基づいて、電気鍼療法と耳鍼療法はおそらくこの分野の研究者から最も注目されている治療技術であると判断することができる。

多施設ランダム化比較試験は、従来のケアと組み合わせた電気鍼療法が背中の手術後の非急性の痛みの緩和に関して従来のケア単独よりも優れていることを示した。

別のランダム化比較試験でも耳鍼は術後鎮痛を提供し、鎮痛薬の適用を減らすことができ、安全に実施できることが示された。

 

 

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