2018年6月26日、ブラジル・カンピーナス州立大学の研究
「症候性子宮内膜症の女性への補完医療のシステマティックレビューとメタ・アナリシス」
Systematic review and meta‐analysis of complementary treatments for women with symptomatic endometriosis
Ticiana A.A et al.
The International Journal of Gynecology & Obstetrics
2018 Jun 26. doi: 10.1002/ijgo.12576.
First published: 26 June 2018 https://doi.org/10.1002/ijgo.12576
以下、引用。
【結論】多数の補完医療が症候性子宮内膜症の症状緩和に使われているが、鍼だけが顕著な改善結果を示した。
西洋医学の子宮内膜症は現代中国語の子宫内膜异位症であり、中医学の癥瘕(ちょうか)、痛経(つうけい)に相当します。
中国の論文を読むと气滞血瘀、寒凝血瘀、热郁血瘀、气虚血瘀、痰湿瘀阻、肾虚血瘀などに分類されているようです。
共通点は 血瘀と痰湿ですが、弁証論治は確立されていない印象があります。
針灸は中極・関元・気海・三陰交などが使われています。
また、耳穴はよく使われています。
主穴:中极、关元、气海、三阴交。
配穴:分二组。(1)卵巢、交感、内分泌(耳穴);(2)隐白、阳陵泉、地机。
子宮内膜症の原因は不明ですが、先進国に多く、個人的に気になる情報があります。
西洋医学の研究で子宮内膜症と残留農薬(内分泌攪乱物質)は関連している可能性が高いです。これは弁証論治ではどのように分析されるのでしょうか。
2013年11月5日『ニューヨークタイムズ』
「子宮内膜症リスクと関連する農薬」
Pesticides Linked to Endometriosis Risk
2013年「有機塩素系農薬と子宮内膜症リスク」
Organochlorine Pesticides and Risk of Endometriosis: Findings from a Population-Based Case–Control Study
Kristen Upson,et al.
Environ Health Perspect; DOI:10.1289/ehp.1306648
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