冬の養生:五行の火に属し心経・小腸経に入る小豆

 

 

清代、王士雄著『随食居飲食譜』の赤小豆です。

 

小豆は赤色で心経に入ります。

明代、李時珍は『本草綱目』で以下のように述べています。

李時珍曰く、赤小豆は小さくて色が赤く心の穀物である。その性質は下行して小腸を通じさせ、よく陰分に入り、有形の病を治療する。故に津液をめぐらせ、利小便して脹れを除き、吐き気を止めて腸の下痢を治療し、酒毒を解毒する。

 

東洋医学の理論では、小腸は受盛之官(じゅせいのかん)であり、胃から送られてきたドロドロの糟粕の水分を膀胱に、固形分を大腸に分けます。東洋医学の小腸の異常では小便と大便の異常が起こり、下痢となります。

 

このような場合、東洋医学では小腸の機能を高めて利尿することで大便を固めるという「分利」「利小便即実大便」という方法論があります。

 

日本では、小正月の1月15日にあずき粥を食べる習慣があり、もともとは中国でも冬至にあずき粥を食べる習慣があったそうです。韓国にもこの習慣があるそうです。酒毒を解毒してむくみをとるので、1月15日に食べれば解毒になると思います。

 

冬は五行の水に属しているので、五行の火に属して心経・小腸経に作用して利水する小豆は冬の養生食としてお勧めできると思います。

 

 

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