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イタリア国家ガイドラインで片頭痛と腰痛に鍼が推奨される

2023年1月7日
「痛みの鍼治療がイタリア国家システムに入る。『病状によって薬よりも効果がある』」
L’agopuntura per il dolore entra nel Sistema Nazionale: “Più efficace dei farmaci per alcune patologie”

 

以下、引用。

この文書の要約は、慢性および反復性片頭痛の予防において、中程度の確実性で薬物治療よりも鍼治療の有効性が高いことを明らかにしている。薬理学的治療と非薬理学的治療の組み合わせと比較して、非特異的な慢性腰痛に対しても良好な結果が得られた。イタリア国立衛生研究所(ISS) の国家ガイドラインシステムに鍼治療を含めることで、毎日の医療行為で鍼治療を無視することはできなくなった。

残念なことに、鍼治療の公的な提供は残念ながらまだ不十分であり、北と南の間の分布に重大な不平等がある。保健省とイタリア鍼灸協会連合が調査した133の公共鍼治療サービスは次のように分布している。北に 177、中央に 94、南に 16、島に 11である。

片頭痛と慢性腰痛はイタリア鍼協会連盟(FISA)が検討した最初の2つの病気である。

 

イタリアは片頭痛と慢性腰痛の次は、がんの化学療法の副作用への鍼の効果をガイドラインに載せることを検討しているそうです。

 

2017年2月14日、アメリカ内科医師会(ACP)により腰痛への鍼を推奨するガイドラインが発表されました。

 

2017年2月14日『アナルス・オブ・インターナル・メディスン』
「急性、亜急性、慢性の腰痛の非侵襲的治療:アメリカ内科医師会によるクリニカル臨床ガイドライン」
Noninvasive Treatments for Acute, Subacute, and Chronic Low Back Pain: A Clinical Practice Guideline From the American College of Physicians
Amir Qaseem, et al.
Annals of Internal Medicine
CLINICAL GUIDELINES |14 FEBRUARY 2017

 

2020年8月、英国国立医療技術評価機構(NICE)が、慢性疼痛ガイドラインの草稿で鍼を推奨することを発表しました。

 

2021年12月、イギリスNICEのガイドラインは、無治療よりも鍼治療の利益を結論付け、頭痛の鍼治療を推奨しました。

2021年12月アップデート
「イギリスNICE頭痛ガイドライン:診断とマネージメント」
National Institute for Health and Care Excellence. Headaches: in over 12s: diagnosis and management. 2012. Updated Dec 2021.

 

2022年9月、アメリカ臨床腫瘍学会(ASCO)がアメリカ臨床腫瘍雑誌において、乳がんの化学療法アロマターゼ阻害薬の副作用の関節痛に鍼を推奨しました。

 

2023年1月、イタリア国家ガイドラインで片頭痛と腰痛に鍼が推奨されました。

 

世界のガイドラインが影響しあい、連動しているのを感じます。

 

 

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