論文検索専門AI、Elicitの衝撃

 
論文検索専門AI、Elicitを使ってみました。
 
「足関節捻挫と鍼のランダム化比較試験の論文は?」と聞いたら、アッという間に「足関節捻挫の鍼:システマティックレビューとメタアナリシス(Acupuncture for ankle sprain: systematic review and meta-analysis)」などの論文を列挙し、内容のサマリーをだしてくれます。
これは、劇的にインターネット上の論文検索をスピードアップさせてくれそうです。
しかも、一番下に検索結果として出てきた論文が非常に面白かったです。
 
 
2021年9月
「ほとんどの足関節捻挫の研究は間違っているか、臨床的に重要ではない:ランダム化比較試験の30年の監査」
Most ankle sprain research is either false or clinically unimportant: A 30-year audit of randomized controlled trials
Chris M Bleakley et al.
J Sport Health Sci . 2021 Sep;10(5):523-529.
 
 
このEBМの30年間に発表されたランダム化比較試験のほとんどが「統計的に有意」単独のみを根拠としており、科学的にまったく意味がないということを告発しています。これは著者たちが述べているように、筋骨格疾患のフィールドでの飽和したランダム化比較試験における最初のメタ研究です。「統計的有意」についての科学哲学的議論は、津田敏秀先生の『医学的根拠とは何か』『医学と仮説』をお読みいただきたいですが、これは衝撃的という他はないです。
 

 

 
 
文系領域の心理学・行動経済学などで問題になっている再現性問題について、医学領域で真摯に取り組んだ論文を初めて読みました。この足関節捻挫の論文を読めただけで大満足です。Elicitは今後も利用していく予定です。
 
 
 
 

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