2023年3月9日『ジャーナル・オブ・ペイン・リサーチ』
「片頭痛の鍼の論文の最も引用された100論文のビブリオメトリック文献分析」
Bibliometric Analysis of 100 Most Highly Cited Publications on Acupuncture for Migraine
Xue Song et al.
J Pain Res. 2023 Mar 9;16:725-747
以下、引用。
最も論文を出版したのは、アメリカ36、中国27、ドイツ26だった。大学ではドイツのミュンヘン工科大学が最大だった。
片頭痛に関する論文の国別トップ20位ランキングは以下になります。
01位:アメリカ
02位:中国
03位:ドイツ
04位:イギリス
05位:イタリア
06位:スイス
07位:オーストラリア
08位:オーストリア
09位:ブラジル
10位:スペイン
11位:トルコ
12位:カナダ
13位:チェコ共和国
14位:デンマーク
15位:ギリシャ
16位:イスラエル
17位:オランダ
18位:ノルウェイ
19位:韓国
20位:スウェーデン
ドイツのミュンヘン工科大学のクラウス・リンデが世界で最も引用された片頭痛の鍼の研究者です。
2016年6月28日『コクランシステマティックレビュー』
ドイツ・ミュンヘン工科大学のクラウス・リンデらのグループの論文
「鍼による反復性片頭痛の予防」
Acupuncture for the prevention of episodic migraine
Linde K,et al.
Cochrane Database Syst Rev. 2016 Jun 28;6:CD001218.
クラウス・リンデは1960年にミュンヘンに生まれました。
ドイツ、ミュンヘン、ルドヴィヒ・マキシミリアン大学医学部を卒業して1990年に医師となり、
1998年にフンボルト大学ベルリンで博士号を取得しました。補完代替医療分野では、セント・ジョンズ・ワートがうつ病に効果があることをコクランレビューで発表したことで知られます。また、片頭痛のコクランレビューと、ホメオパシーはプラセボ効果である可能性が高いことを証明した論文で知られています。
頭痛・片頭痛は、世界中の西洋医学の『臨床ガイドライン』に入っており、エビデンスは比較的確立されていると思います。しかし、片頭痛の鍼灸の臨床はかなり難しいです。個人的には、効いたり効かなかったりです。
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