奇経療法 佐藤三郎先生の奇経テスター

 

 

奇経療法 佐藤三郎先生の奇経テスター:二金属接触法 (2-M-C) から 磁石接触法 (2-MAG-C) へ

 

「金磁気粒療法 (鍉鍼の変法)」
佐藤 三郎『日本鍼灸治療学会誌』1960 年 9 巻 2 号 p. 28-30

 

1954年に間中喜雄先生がイオンパンピング療法を発表します。

1959年に佐藤三郎先生が金銀磁気粒療法を創案します。

1960年の佐藤先生の論文には金磁気粒療法の開発理由が書かれています。

1959年12月に佐藤先生は長友次男先生の「鍼の磁気作用について」を読み、金磁気粒を開発したことが明記されています。

 

1959年12月「補遺(鍼の磁気作用について)」
長友次男『医道の日本』1958-12、18(12)(187)p24~25

1959年1月「金・銀磁気粒療法創案」
佐藤三郎 『漢方の臨床』6(11)(63)1959年1月10日

1959年3月「金銀粒療法」
佐藤三郎 『医道の日本』1959-03 p25~26

 

当時の佐藤三郎先生は赤羽幸兵衛先生が1951年に開発したシーソー現象や皮内針を愛用されていました。そして、刺激に過敏な患者への対処に苦しみ、虚証や過敏な患者への対応と間中喜雄先生や長友次男先生に影響を受けて鍉鍼から金銀磁気粒療法を開発したようです。

 

1962年6月に奇経テスター(金銀磁気テスター)を開発されました
(『漢方の臨床』1962年6月号)。

1962年「金磁気粒療法」
佐藤 三郎『日本東洋醫學會誌』1962 年 13 巻 3 号 p. 141-145

 

1963年の論文に奇経テスター(金銀磁気テスター)の使い方が詳述されています。

「金磁気粒療法並に金銀磁気テスターの臨床」
佐藤 三郎『日本東洋醫學會誌』
1963 年 14 巻 3 号 p. 132-136

 

1959年末から1966年にかけて、佐藤三郎先生は大量の 金銀磁気粒療法の症例を『漢方の臨床』に発表されます。1963年には長友次男先生の耳鍼の指導を受けて耳穴にも金粒を応用しはじめています(※1、※2)

1966年には間中喜雄先生ご自身が佐藤三郎先生の「テスター」を使われていると明言されています。

 

「二金属接触 (2-M-C) 法による経絡経穴の研究ーことに奇経について」
間中 喜雄『日本鍼灸治療学会誌』1966 年 15 巻 1 号 p. 24-35

 

1966年には間中喜雄先生は磁気による経絡流注の研究も始められました。間中先生の二金属接触法 (2-M-C) が 磁石接触法 (2-MAG-C) へと進化しました。

 

1966年
「二金属接触法 (2-M-C) の代用としての磁石接触法 (2-MAG-C) による経絡の方向性の研究」
間中喜雄『日本東洋醫學會誌』1966 年 17 巻 1 号 p. 18-19

 

1958年頃から京都の坂村研究所が「金粒」を発売していたのですが、1968年に貼付型皮膚接触針(商品名マグレイン)が認可を受けて販売をはじめました。

この時代に面白い研究があります。

 

「粒鍼 (磁気粒) の実験医学的研究」
森 和『日本東洋醫學會誌』1972 年 23 巻 3 号 p. 143-151

粒鍼はコリや虚痛(圧して心地よいと感じる圧痛)に特に効果があります。これは臨床的実感とあっています。粒鍼は鍉鍼と同じく補法なのだと思います。

ただ、 粒鍼は痛みは相対的に少し苦手で、コリ+痛みはまだ得意なほうです。急性の表在的な痛みには皮内針のほうがあっていると思います。この論文を読んで自分の臨床的実感が整理されました。

佐藤三郎先生の治療システムは間中喜雄先生や長友次男先生の影響を最も受けて、間中喜雄先生にも「2ーMAGーC」として取り入れられました。間中喜雄先生のイオンパンピング療法を最も臨床で応用されて発表されており、参考になります。

間中喜雄先生ご自身は1971年にゲルマニウム・ダイオードによるイオンパンピング・コードを開発します(旭物療器)。

佐藤三郎先生の発表された症例は1974年が最後のものでした(※3)。

1976年11月から1978年12月まではわずか2年という短い期間ですが、中島直胤先生が『医道の日本』で間中式の奇経療法の症例を次々に発表します。

1979年には「針灸トポロジー学武会集」が出版されます。「針灸トポロジー学武会集」の最後に中島直胤先生の遺稿が載っています。中島直胤先生の奇経療法の研究はまさに間中式奇経療法を突き詰めたものでした。

1980年代にはスティーブン・バーチ先生が最晩年の間中喜雄先生からイオンパンピング・コード奇経療法を学び、1995年に出版されてイオンパンピング・コードは海外に普及されていきます。しばらくはイオンパンピング・コードを日本では購入出来ずに海外で買うしかない時代が続きました。

 

 

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1959年1月「金・銀磁気粒療法創案」
佐藤三郎 『漢方の臨床』6(11)(63)1959年1月10日
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3394305
1959年3月「金銀粒療法」
佐藤三郎 『医道の日本』1959-03 p25~26
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3354884
1960年「金磁気粒療法 (鍉鍼の変法)」
佐藤 三郎『日本鍼灸治療学会誌』1960 年 9 巻 2 号 p. 28-30
https://www.jstage.jst.go.jp/…/jjs…/9/2/9_2_28/_pdf/-char/ja
1962年「金磁気粒療法」
佐藤 三郎『日本東洋醫學會誌』1962 年 13 巻 3 号 p. 141-145
https://www.jstage.jst.go.jp/…/…/13/3/13_3_141/_pdf/-char/ja
※1 :1963年「金磁気粒療法 (第4報)耳針点の応用について」
佐藤 三郎『日本鍼灸治療学会誌』1963 年 12 巻 2 号 p. 33-37
https://www.jstage.jst.go.jp/…/j…/12/2/12_2_33/_pdf/-char/ja
1963年「金磁気粒並に診断用鍼の臨床特に「リウマチ」について」
佐藤 三郎『自律神経雑誌』1963 年 10 巻 8 号 p. 13-16
https://www.jstage.jst.go.jp/…/j…/10/8/10_8_13/_pdf/-char/ja
※2:1964年「金磁気粒療法 (第5報)耳介反応点の応用 その2」
佐藤 三郎『日本鍼灸治療学会誌』1964 年 13 巻 3 号 p. 25-31
https://www.jstage.jst.go.jp/…/j…/13/3/13_3_25/_pdf/-char/ja
1965年「金磁気粒療法 (第六報)平田氏帯の応用」
佐藤 三郎『日本鍼灸治療学会誌』1965 年 14 巻 3 号 p. 11-17
https://www.jstage.jst.go.jp/…/j…/14/3/14_3_11/_pdf/-char/ja
1967年「金銀磁気粒療法小野寺氏圧診点とその応用」
佐藤 三郎『自律神経雑誌』1967 年 14 巻 4-6 号 p. 24-28
https://www.jstage.jst.go.jp/…/…/4-6/14_4-6_24/_pdf/-char/ja
1967年「金銀磁気粒療法 第8報小野寺氏圧診点とその応用」
佐藤 三郎『日本鍼灸治療学会誌』1967 年 16 巻 2 号 p. 28-33
https://www.jstage.jst.go.jp/…/j…/16/2/16_2_28/_pdf/-char/ja
1968年「金銀磁気粒療法 (続報)奇経の測定と臨床 (第二報)」
佐藤 三郎『自律神経雑誌』1968 年 15 巻 5 号 p. 21-25
https://www.jstage.jst.go.jp/…/j…/15/5/15_5_21/_pdf/-char/ja
1968年「金銀磁気粒療法 第9報小野寺氏圧診点とその応用 (その2)」
佐藤 三郎『日本鍼灸治療学会誌』1968 年 17 巻 3 号 p. 59-61
https://www.jstage.jst.go.jp/…/j…/17/3/17_3_59/_pdf/-char/ja
1969年「金銀磁気粒療法 (第10報)扁桃炎とその臨床」
佐藤 三郎『日本鍼灸治療学会誌』1969 年 18 巻 3 号 p. 33-37
https://www.jstage.jst.go.jp/…/j…/18/3/18_3_33/_pdf/-char/ja
1972年「アレルギー病とその臨床 金銀磁気粒, 鍼灸併療」
佐藤 三郎『自律神経雑誌』1972 年 19 巻 2 号 p. 41-46
https://www.jstage.jst.go.jp/…/j…/19/2/19_2_41/_pdf/-char/ja
1973年「鍼灸の診療体系について 主として腰痛に関して」
佐藤 三郎 『自律神経雑誌』1973 年 20 巻 3 号 p. 62-65
https://www.jstage.jst.go.jp/…/j…/20/3/20_3_62/_pdf/-char/ja
※3:1974年「頸腕症候群とその臨床」
佐藤 三郎 『自律神経雑誌』 1973 年 20 巻 4 号 p. 98-101
https://www.jstage.jst.go.jp/…/j…/20/4/20_4_98/_pdf/-char/ja
https://www.jstage.jst.go.jp/…/jjsam1955/9/2/9_2_28/_articl…

 

 

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