2018年12月8日『週刊文春』
ベテラン漢方医の告白「東大病院は、漢方医を育てようとしなかった」
以下、引用。
【東大病院が突然漢方外来を閉鎖】
今回、東大病院における総合内科「漢方外来」は休止することと致しました。
しかし、実際のところは、医学教育の中に漢方医学が取り入れられたとはいっても、厚生労働省が任命する医師国家試験委員に漢方専門の方は任命されませんし、任命されない以上漢方の問題は国家試験に出題されません。そして、漢方の問題が国家試験に出題されない以上医学生はほとんど漢方を勉強しません。よって、薬剤師国家試験に漢方の問題が出題され、それに合格するために漢方を勉強した薬剤師に到底及ばない漢方の知識しかない医師ばかりが誕生するということになるのです。
今年、世界保健機構(WHO)は、国際疾病分類を約30年ぶりに改訂し、第11回改訂版(ICD-11)を公表しました。この中に伝統医学の項目が加えられたことにより、世界の医療は西洋医学一辺倒から東西医学融合へと大きく舵を切ることになりました。
ミャンマーは政府内に伝統医学部があり、19の伝統医学病院があります。
2001年設立のマンダレー伝統医学大学でミャンマー伝統医学の研究と教育をしています。
サウジアラビア厚生省には国立補完代替医療センターがあり、ヒジャマ吸い玉療法の研究もしています。
2014年11月09日、インドのモディ首相はインド政府にインド伝統医学省を作りました。
マレーシアでは2016年5月に伝統補完医学法2016が通り、マレーシア保健省伝統補完医学(中医学)部門ができています。
日本は完全に世界のトレンドと正反対の方向に全力で向かっています。
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