2016年「頚椎神経根症における『根』『溜』『注』『入』と『六合』理論と治療法の応用」
探讨“根、溜、注、入”和“六合”理论在神经根型颈椎病辨证与治疗方法上的应用
黄月莲 《针灸临床杂志》 2016年03期
これは読んでビックリしました。『霊枢・根結篇』の根、溜、注、入の 六合、つまり天柱、下风池、天牖、天窗、扶突、人迎の6穴の筋肉の緊張や反応を診て絡穴を治療に用います。
【六合で反応を診る】
天柱:足太陽
下風池:足少陽
人迎:足陽明
天窓:手太陽
天牖:手少陽
扶突:手陽明
【絡穴で治療する】
足太陽:飛揚(BL58)
足少陽:光明(GB37)
足陽明:豊隆(ST40)
手太陽:支正(SI7)
手少陽:外関(TE5)
手陽明:偏歴(LI6)
これはまさに木戸正雄先生の変動経絡検索法(VMFFIT:Variance Meridian Finding Test & its Treatment)です。VAMFITでは、古典を根拠に足少陽の頚入穴は天容でしたが、中国は下風池です。日本も中国も足少陽に苦労しています。
【VAMFITの頚入穴(診断穴)】
天柱:足太陽
天容:足少陽
人迎:足陽明
天窓:手太陽
天牖:手少陽
扶突:手陽明
【VAMFITの治療穴:絡穴と下合穴】
足太陽:飛揚・委中
足少陽:光明・陽陵泉
足陽明:豊隆・足三里
手太陽:支正・下巨虚
手少陽:外関・陽陵泉
手陽明:偏歴・上巨虚
木戸正雄先生の変動経絡検索法(VMFFIT)は今週末の頚椎症のセミナーの遠隔治療の部分でぜひ紹介し、実技をしたいと思います。中国でもVAMFITそっくりの経絡治療法があるのに驚きました。
コメント