湖南省は江西省の西にあります。湖北省武漢市に湖南中医薬大学があり、1974年創刊の『湖南中医雑誌』と1979年創刊の『湖南中医薬大学学報』があります。
2006年の「中華民国時代の鍼灸学の変化」を書いた譚源生先生は湖南中医薬大学針灸科出身です。
2008年12月『中医臨床』(115号Vol.29-No.4)では、譚源生先生の「針灸の弁証論治形成の謎を解く」が掲載されました。これは、針灸の弁証論治体の基礎である「穴性」が1930年代の承淡安学派の羅兆据先生によってつくられたという内容でした。そのインタビューはインターネット上で読むことができます。
針灸の弁証論治形成の謎を解く
『中医臨床』 29(4): 608-613, 2008
【原発性月経困難症の熱敏灸+簿氏腹鍼】
湖南省の熱敏灸論文は6本あり、実用性が高そうなのは以下になります。
2017年「腹鍼と熱敏灸の結合による寒凝血瘀型型原発性月経困難症30例のまとめ」
腹针结合热敏灸治疗寒凝血瘀型原发性痛经30例总结
刘鸿燕;朱欢
《湖南中医杂志》2017年 第8期
熱敏灸は下腹部や腰仙部、下腿で熱敏穴を探索し、反応が出やすいのは関元(CV4)や子宮(奇穴)、次りょう(BL32)や三陰交(SP6)で、腹部まで灸感を響かせます。
2015年 陳日新先生の論文
「熱敏灸による原発性月経困難症の治療の研究発展」
热敏灸治疗原发性痛经的研究进展
陈金萍,陈日新,熊俊 辽宁中医杂志 2015年第 42卷第 7期
簿智雲先生の簿氏腹鍼では、気海(CV6)、関元(CV4)、水道(ST28)、「下風湿点(気海の外2.5寸)」に置鍼します。
2014年「簿氏腹鍼治療による原発性月経困難症34例の臨床観察」
薄氏腹针治疗原发性痛经 34 例临床观察
赵铭峰,王聪,陈秀华(广东省中医院)
新中医 2014 年 10 月第 46 卷第 10 期
腹针组 根据薄智云腹针疗法取穴:气海、关元、水道(双)、下风湿点(双)。
普通に腹部に浅刺して響かせて置鍼し、その後に下腹部・腰部・仙骨上・大腿から下腿部の反応点を探して灸の響きを出したら結構、効果がありそうです。
【湖南省の熱敏灸論文】
2018年 针刺结合热敏灸治疗尺神经损伤验案1则
张雪松;熊鹏;
《湖南中医杂志》2018年 第7期
http://www.cqvip.com/QK/96283X/201807/676045953.html
2017年 加味真武汤联合热敏灸治疗稳定型心绞痛心肾阳虚证25例临床观察
刘永光;杨柳;丁小妹;杨曼曼;万贤明;
《湖南中医杂志》2017年 第10期
http://www.cqvip.com/QK/96283X/201710/673771891.html
2017年 腹针结合热敏灸治疗寒凝血瘀型原发性痛经30例总结
刘鸿燕;朱欢
《湖南中医杂志》2017年 第8期
http://www.cqvip.com/QK/96283X/201708/673106660.html
2017年 热敏灸结合金菊病毒清汤治疗耳廓化脓性软骨膜炎36例
陈静;覃薛文;雷牛平;向鹏;张绪华;
《湖南中医杂志》2017年 第1期
http://www.cqvip.com/QK/96283X/201701/671369815.html
2017年 热敏灸结合PNF技术治疗脑梗死肩手综合征患者的临床观察
张娟;王应军;彭宏;刘海玲;
《湖南中医药大学学报》 2018年05期
http://www.cqvip.com/qk/96283x/201708/673106660.html
2016年 热敏灸结合心理干预治疗无症状心肌缺血的临床观察
范丽英;刁利红;周国祥;
《湖南中医药大学学报》 2011年07期
http://www.cnki.com.cn/Article/CJFDTotal-HNZX201107022.htm
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