耳穴:「食道」と「噴門」

 

 

 

耳穴の食道と噴門です。

 

私は18年ほど前に耳穴の食道や噴門を電気探索してものすごい反応があり、患者さんから「そこは何ですか?」と聞かれて「耳の噴門穴といって…」と説明していると、患者さんから「わたし、逆流性食道炎です」と話していただいたことがあります。


1978年「耳廓の食道噴門癌の臨床価値の研究」
食道、贲门癌耳廓望诊临床价值的探讨
许瑞征
《江苏医药(中医分册)》 1978年02期
耳廓色素沉着、血管充血、粟粒样丘疹、赘状物和软骨的增生


中国では、耳穴による癌の診断研究がたくさん有ります。


1995年「耳穴による腫瘤の探索と確定診断上の応用」
耳穴探测在肿瘤定性诊断上的应用
石玉玲 刘讯 赵铁 晏先开
《中国针灸》 1995年S2期

 

 

中国式耳穴の研究では食道癌の診断の研究が多いです。食道癌の死亡率は高いので要注意です。まずは問診によるレッドフラッグ徴候から西洋医の精密検査を勧めます。何より西洋医学の知識が必要です。

2011年
「胃食道癌疑いの患者のプライマリ・ケアにおけるアイデンティファイング:アルゴリズムの導出と検討」
Identifying patients with suspected gastro-oesophageal cancer in primary care: derivation and validation of an algorithm
Julia Hippisley-Cox, et al.
Br J Gen Pract. 2011 Nov; 61(592): e707–e714.
Published online 2011 Oct 31.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3207088/

※独立した予測因子は年齢、喫煙、嚥下障害、吐血、腹痛、食欲不振、体重減少、貧血であり、検証ではアルゴリズムは女性の変動の71%、男性の73%を説明した。

特に嚥下障害のレッドフラッグ徴候は研究された方が良いです。

Red flag symptoms – Dysphagia
https://www.gponline.com/red-flag-symptoms-dyspha…/…/1030718

 

 

1990年「食道癌146例の耳穴診断の臨床観察」
耳穴诊断食管癌146例临床观察
刘士佩 石翠英
《安徽中医学院学报》 1990年03期

耳穴の「食道」を食道癌146例と正常人140例を比較すると、「食道」に陽性反応が多かったというものです。

 

 

2002年「耳穴の食道癌の病変の特定電気反応の特異性」
耳穴电特性反应食道癌病变的特异性
俞明 徐定 朱兵 仲远明 陈巩荪 许瑞征
《南京中医药大学学报(自然科学版)》 2002年06期

電気探索です。

 

 

2012年「食道癌の耳穴の特異性の臨床観察」
食管癌耳穴特异性的临床观察
朱伟坚 刘晓铭 仲远明 王茵萍
《针灸临床杂志》 2012年02期
耳食道区出现不规则的结节或出现棕褐色或暗红色变化

耳の「食道」に不規則な結節や茶色や暗紅色の変化が出現するとのことです。

 

 

2012年「食道癌の耳穴の特異性の臨床観察」
食管癌耳穴特异性的临床观察
朱伟坚 《南京医科大学》 2012年
如在色泽方面观察组耳穴食道区出现棕褐色或暗红色变化。
电阻测量结果显示口、食道、贲门等13个耳穴低电阻反应点与对照组相比差异有统计学意义(P0.01)。

耳の「食道」に不規則な結節や茶色や暗紅色の変化が出現し、「口」「食道」「噴門」の電気抵抗は低かったようです。

 

 

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