アメリカの公的保険、メディケアと鍼

以下、引用。

アメリカの公的機関の鍼に対する態度は1997年に変わった。NIHアメリカ国立衛生研究所が、鍼の効果のエビデンスに肯定的なレポートを出した。研究は、鍼が吐き気、歯痛、頭痛、腰痛に効果があることを示していた。

ある調査(アメリカ医師会雑誌)では、45の商業保険と公的保険メディケイドなど3分の1が鍼をカバーしているが、ほとんどの患者は鍼治療を全額ポケットから支出しており、保険を使っていない。

しかし、メディケアは支払わなかった。メディケアサービスセンターは、鍼が合理的で必要であるとせず、疼痛緩和にエビデンスが確証できないとみなしていた。

しかし、一つの議題によって全ては変わった。オピオイド問題である。慢性腰痛のほとんどの成人で、オピオイド処方は普通の治療法となった。

2020年1月、メディケアはオピオイド療法の代替として慢性腰痛を治療する場合のみ鍼をカバーするとした。

2022年3月4日
「鍼のビジネス・オーナーがメディケイドに175万ドル(約1億7,500万円)以上を違法請求していた」
Charges: Acupuncture business owner allegedly defrauded Medicaid providers of more than $1.75M

(調査に応じた)鍼師は、会社が患者に30分以上、治療時間の延長を違法に請求しているのを見つけたときに会社を辞めた。

アメリカ・ミネソタ州の中医学鍼と漢方センターのオーナーであるXiaoyan Huさんが、175万ドルの鍼の保険不正請求で告発されました。
メディケイドはアメリカ連邦政府と州政府がおこなっている医療保険事業です。