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冬病夏治の三伏灸

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2023年7月12日『チャイナデイリー』
「熱波のさなか、灸治療は活発化している」
 
 
中国ではこの季節、鍼灸院が大繁盛します。
冬の喘息や気管支炎などの病気は、夏にお灸して予防するという考え方の三伏灸です。
 
三伏灸は「冬の病は夏に治す(冬病夏治)」という思想です。清代に三伏灸の風習がはじまりました。
 
夏至以降の「庚(かのえ)」の日を初伏・中伏・末伏といい、3つ合わせて三伏です。
「伏」というのは、伏邪という清代の中国伝統医学、温病学の用語です。
 
 
以下、引用。
 
中国各地で気温が40度を超えて上昇するなか、免疫力向上を目的とした伝統的な中国医学治療である三伏灸が勢いを増しており、専門家や当局はこの療法の慎重な使用を呼び掛けている。
三伏灸は旧暦の最も暑い 3 つの時期に温かいハーブペーストをツボに貼り付けることで、寒い季節に体を整え、風邪や咳などの冬の病気を防ぐ。
 
 
私が先祖代々、中国伝統医学の医師である先生に教わった灸の定義は以下になります。
 
灸とは、ツボから生薬の気をしみこませることである。燻製の「燻」みたいな意味である。肉の燻製は、煙を肉にしみ込ませて保存食にする。文化は辺境に残る。モンゴルやチベットは金灸で、熱く熱した金の棒をツボに押し当てる。熱した金のエネルギーをツボからしみ込ませる。
日本でも、紅灸や水灸は生薬をツボに塗ることでツボから生薬のエネルギーをしみこませる。これが本来の「灸」の意味である。現代で失われてしまった灸の漢字の本来の意味は、日本やチベットやモンゴルなどの辺境に残っている。
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