MENU

TRPV受容体とポリモーダル受容器と鍼の手技による結合組織のひっぱり・牽引・ゆがみ

 
 
写真の説明はありません。
 
 
 
2014年
「マウスの足三里穴でのTRPV1の豊富な発現と機能的関与:鍼治療応答チャネルとしての機械感受性のTRPV1」
Abundant expression and functional participation of TRPV1 at Zusanli acupoint (ST36) in mice: mechanosensitive TRPV1 as an “acupuncture-responding channel”
Shu-Yih Wu et al.
BMC Complement Altern Med. 2014; 14: 96.Published online 2014 Mar 11.
 
 
以下、引用。
 
TRPV1 はカプサイシン、熱 (>43°C)、低 pH、電圧、および内因性脂質を含むさまざまな種類の刺激によって活性化されるため、ポリモーダル受容体である。
 
最近、ナンナ・ゴールドマンはツボへの手技鍼による局所ATP放出を示した。ATPは筋肉のプロスタティック・アシッド・フォスフォターゼにより抗侵害アデノシンを代謝する。この発見はアデノシンA1ノックアウト・マウスへの鍼鎮痛効果の減少により確認された。この結果、鍼は局所ATP放出と神経調節を示している。しかしながら、鍼による侵害刺激がどのようにATP放出と神経刺激をしているかの謎が残る。
 
臨床診療では、潜在的な神経損傷を防ぐために神経枝の直接穿刺は避けられる。したがって神経刺激が間接的に発生する可能性が高くなる。
 
ヘレン・ランジュバンによると、鍼治療は局所的な組織変化を引き起こす。変化による局所的な牽引ひっぱりにより物理的な力が神経に伝達され、TRPV1 が活性化されて活動電位が発生すると考えられる。TRPV1発現はATPを放出し、プリン受容体を刺激し、ATPが筋線維や線維芽細胞から放出される。
 
 
ナンナ・ゴールドマンの2010年『ネーチャー』の有名な鍼の論文を合理的に説明していると思います。
 
 
2010年
「アデノシンA1受容体を介した局所の鍼の抗侵害受容的効果」
Adenosine A1 receptors mediate local anti-nociceptive effects of acupuncture
Nanna Goldman,Maiken Nedergaard. et al.
Nature Neuroscience 13, 883–888 (2010)
 
 
 
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次