「ハリトヒト」藤川直孝先生のインタビューは面白かったです!
特に、腕踝鍼(手根鍼・足根鍼)は藤川直孝先生と西田皓一先生ぐらいしか日本では書かれていない気がします。
石灰沈着性腱板炎に対する腕踝鍼療法
藤川 直孝『東洋医学とペインクリニック』 38(3・4), 70-79, 2008-12
もう一つの治療法「腕踝鍼療法について」
藤川 直孝 『 東洋医学とペインクリニック』巻: 38 号: 3-4 ページ: 84 発行年: 2008年12月01日
私は自己治療の際は、響きも痛みもないし、服も脱がなくてよいし、あまり考えなくてよい腕踝鍼をよく使います。日本語では、以下の論文で無料で読めます。
手根・足根針
張 心曙『日本鍼灸良導絡医学会誌』1981 年 10 巻 3 号 p. 1-11
日本語訳では以下の文献があります。
『手根・足根針』
張 心曙 (著), 杉 充胤 (翻訳)
医道の日本社 (1979/07)
原著は、张心曙著《腕踝针》上海科学技术出版社1978年
腕踝鍼は無痛の横刺で響かさない刺法で、しかもツボは12個しかないので30分横刺で入れてボーっとするだけという自分の治療に愛用しているのですが、一度、教えた時は大不評だったので封印しました。肘から先、膝から下の治療のヴァリエーションとして面白いと思うのですが・・・。
この動画の20分あたりで腕踝鍼特有の横刺をみることができます。
《针灸学》 65 2 2腕踝针 — 上海中医药大学
腕踝鍼を創った上海の中国人民解放軍第二軍医大学の軍医、張心曙先生は、文化大革命前の1966年頃に精神神経科病院の患者たちに対して電気鍼を行い、1967年頃には耳針をおこない、さらに1972年頃に合谷や内関(PC6)、外関(TE5)などの絡穴を使うようになり、1975年に腕踝鍼と名づけられ、1978年に出版された経緯があります。
上一穴(通里付近)
上二穴(内関付近)
上三穴(列欠付近)
上四穴(偏歴付近)
上五穴(外関付近)
上六穴(最初は支正付近で、のちに養老付近)
1995年「腕踝鍼療法の歴史の振り返りと解説」
腕踝针疗法的历史回顾与述评
孙瑜 高碧霄 陈群志 李征 凌学静
《中国针灸》 1995年S2期
2014年には「疼痛への『腕踝鍼』のシステマティックレビューとメタアナリシス」が英語で出版されました。
2014年「疼痛症状への『腕踝鍼』:システマティックレビューとメタアナリシス」
Wrist-Ankle Acupuncture for the Treatment of Pain Symptoms: A Systematic Review and Meta-Analysis
Li Bing Zhu
Evid Based Complement Alternat Med. 2014; 2014: 261709.
Published online 2014 Jul 15. doi: 10.1155/2014/261709
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