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アメリカ医師会誌(JAMA)の腎疝痛の鍼の論文

 
2022年12月14日 『ペイン・メディスン・ニュース』
「救急救命室での急性腎疝痛に付加的な鍼治療は効果がある」
 
 
以下、引用。
ランダム化比較試験では、尿路結石による急性腎疝痛の救急部門の患者に対して鍼治療とジクロフェナクムの筋内注射が安全であり、注射や偽鍼治療と比較して迅速かつ有意な痛みの軽減を達成したことがわかった。
両側の腰腿点鍼治療が、鍼グループで使用された。
鍼治療の効果はプラセボ効果だけでは説明できない。「結果として、腰腿点での鍼治療は救急部門の尿路結石による急性腎疝痛の患者にとって、妥当な選択肢である」と劉氏は述べる。」
 
 
 
2022年8月9日『JAMAアメリカ医師会雑誌』
「尿路結石による急性腎疝痛の救急部門患者における疼痛緩和に対する補助鍼治療の効果」
Effect of Adjunctive Acupuncture on Pain Relief Among Emergency Department Patients With Acute Renal Colic Due to Urolithiasis
A Randomized Clinical Trial
Jian-Feng Tu, PhD,et al.
JAMA Netw Open. 2022;5(8):e2225735.
 
 
研究史として、2018年にはアフリカのチュニジアの病院が腎疝痛の鍼のランダム化比較試験をおこなっています。
 
 
2018年2月13日チュニジア,ファットゥーマ・ブルキバ病院
「急性腎疝痛に対する鍼とモルヒネ点滴:ランダム化比較試験」
Acupuncture versus titrated morphine in acute renal colic: a randomized controlled trialKaouthar Beltaief,et al.J Pain Res. 2018; 11: 335–341.Published online 2018 Feb 13.
 
 
115人の腎結石の腎仙痛患者をモルヒネ群(61人)と鍼治療群(54人)にわけて比較しました。
 
以下、引用。
【結論】
腎疝痛の救急外来患者に対して、鍼はモルヒネ点滴と比較してより早く、より深い鎮痛効果とトレランス・プロファイルを示した。
 
 
2019年
「尿管結石の疝痛で『志室』のツボ指圧は瞬時に有効な鎮痛効果が認められた」
石井泰憲
『日本老年泌尿器科学会誌』32巻1号153ページ、 2019年05月20日
2021年11月30日『ジャーナル・オブ・ペインリサーチ』
 
 
「急性腎疝痛の治療における鍼と『NSAIDロルノキシカム』:ランダム化比較試験」
Acupuncture versus Lornoxicam in the Treatment of Acute Renal Colic: A Randomized Controlled Trial
Zhang X,et al.
Journal of Pain Research Volume 14
Published 30 November 2021 Volume 2021:14 Pages 3637—3648
 
 
以下、引用。
【結論】
三陰交と陰陵泉の鍼とロルノキシカムNSAIDの筋肉注射は、ともに腎疝痛に有効だが、鍼のほうがより即効的で鎮痛効果に優れていた。
解剖学的には、尿管はT11~L2とS2~S4の神経線維の枝を受けており、三陰交はL4~S1の枝が分布している。陰陵泉周囲の枝は脛骨神経(L4~S3)に神経支配されている。したがって、三陰交と陰陵泉の刺激は脛骨神経から脊髄を通して脳の部位に鎮痛効果を発現すると推測される。
 
 
2022年7月4日『エビデンスに基づく補完代替医療』
「成人の尿路結石からの腎疝痛への鍼の効果と安全性:システマティックレビューとメタアナリシス」
Efficacy and Safety of Acupuncture in Renal Colic Caused by Urinary Calculi in Adults: A Systematic Review and Meta-Analysis
Zhicheng Qu et al.
Evid Based Complement Alternat Med. 2022; 2022: 7140038.
Published online 2022 Jul 4.
 
 
以下、引用。
【結論】
成人の尿路結石による急性腎疝痛の手技鍼治療は、利用可能なエビデンスにより、薬物療法と同じ程度の効果があり、鍼が迅速な効果があるという利点がある。
 
 
 
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