がん性疼痛の鍼

2023年3月20日
「過去10年間のがん性疼痛の鍼治療の計量書誌学的分析」
Bibliometric Analysis of Acupuncture Therapy for Cancer Pain Over the Past 10 Years
Ling F et al.
Journal of Pain Research Volume 16 Pages 985—1003 2023
Published 20 March 2023

以下、引用。

(39か国がガン性疼痛の鍼治療の論文を発表したが)論文が多いトップ５の1位は中国、2位はアメリカ、3位は韓国、4位は台湾、5位はオーストラリアだった。

近年、いくつかの RCT ランダム化比較試験で化学療法による末梢神経障害、アロマターゼ阻害剤による筋骨格症状と関節痛など、乳がんの痛みの緩和に鍼治療が有効であることが確認されている。

さらに、実現可能性研究では、鍼治療が術後乳がん患者にとって実行可能な選択肢であることが示された。

これらの研究は、乳がんの痛みに対する鍼治療に関する確固たる証拠を提供した。

ある臨床ガイドラインでは、乳がん患者の痛みの管理に鍼治療を検討できることが示唆されている。電気鍼治療はラットの後根神経節ニューロンの TLR4 シグナル伝達を抑制し、TRPV1 をアップレギュレートすることにより、パクリタキセル誘発性末梢神経因性疼痛を軽減する。