第2回気功セミナー補足資料

 

2018年5月27日に第2回気功セミナーを開催しました。

今回はセラピーとヒーリングの違いを解説した後、ハンドヒーリングと合掌行法を行い、鍉鍼(ていしん)の補瀉を体感しました。
参加者の皆さんは前回よりも方向や回転がよく分かったようで良かったです。
ご参加いただき、ありがとうございました。

次回は6月17日に開催予定です。
続けて受講される方は会場が変更になっていますのでご注意ください。
皆さまのご参加をお待ちしております。

 

なお、最初に五運六気学説について話しましたが、資料が充分ではありませんでしたので以下に補足します。ご参照いただけたら幸いです。

 

五運六気学説は『黄帝内経』の運気七篇を基礎に唐代から宋代に発達した気象予測です。

今年は戊戌(ぼ・じゅつ:つちのえ・いぬ)の年で、五運では火運太過(かうんたいか)、六気では太陽寒水司天(たいようかんすいしてん)で、前半を寒気が支配します。
今年は3月と4月は史上最高気温を記録したところも多く、5月は冷え込みました。朝の気温は低く、昼間は暑いです。

火運太過では「火剋金」で喘息、咳、アトピー性皮膚炎などの皮膚病が悪化しやすいです。

また、太陽寒水司天なので、太陽小腸経や太陽膀胱に寒邪が入ってギックリ腰、腰痛、五十肩が増えます。これは朝晩の気温差で「ソウリ」が開いて邪気が入るので、灸など温陽の要素をお勧めします。

「火剋金」でアトピー性皮膚炎、喘息、咳嗽の場合は、肺金の子である五行の水に属する膀胱経や督脈、あるいは肝経から治療するのがお勧めです。
背中の督脈、膀胱経の詰まりを通すだけで改善されます。
腎経の湧泉で気を下に降ろします。
あるいは肝経から理気してストレスを取ります。

 

干支(えと)の十干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)と十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)は東洋医学と関係があります。

十干と十二支の組み合わせを干支とよび、「甲子(きのえ・ね)」から始まる60年周期が東洋の暦です。ちなみに阪神甲子園球場は「甲子」の年に建てられました。
10と12の最小公倍数の60年でこの暦は一周するので60歳を「還暦」と言います。

 

【十干(天干)】
甲(木の兄:きのえ)足少陽胆経
乙(木の弟:きのと)足厥陰肝経
丙(火の兄:ひのえ)手太陽小腸経
丁(火の弟:ひのと」手少陰心経
戊(土の兄:つちのえ)足陽明胃経
己(土の弟:つちのと)足太陰脾経
庚(金の兄:かのえ)手陽明大腸経
辛(金の弟:かのと)手太陰肺経
壬(水の兄:みずのえ)足太陽膀胱経
癸(水の弟:みずのと)足少陰腎経

 

【十二支】
子(ね)足少陽胆経:北:23〜1時
丑(うし)足厥陰肝経:北北東:1〜3時
寅(とら)手太陰肺経:東北東:3〜5時
卯(う)手陽明大腸経:東:5〜7時
辰(たつ)足陽明胃経:東南東:7時〜9時
巳(み)足太陰脾経:南南東:9時〜11時
午(うま)手少陰心経:南:11時〜13時
未(ひつじ)手太陽小腸経:南南西:13時〜15時
申(さる)足太陽膀胱経:西南西:15時〜17時
酉(とり)足少陰腎経:西:17時〜19時
戌(いぬ)手厥陰心包経:北北西:19時〜21時
亥(い)手少陽三焦経:西北西:21時〜23時

 

子午線、午前、午後という概念はここから生まれました。
占いの四柱推命も、ここから来ています。

 

今年2018年は戊(つちのえ)なので足陽明胃経の病、戌(いぬ)なので手厥陰心包経の病に注意です。
具体的にはうつ病や不眠、イライラ、お腹が張るなどの症状です。

 

五運六気理論は当たる年は当たります。今年は当たっている印象があります。これも「気」と関係しているので東洋医学の理論を理解する一助となります。

 

 

 

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次